第4章 その素敵な写真家さんは

20/32
前へ
/101ページ
次へ
そんなに難しく考える必要はないんですよと呟き、その後もゆっくりと語る 「ただ私が知りたいことはその場所にどのような魅力を感じたのかということなんです」 「例えば、違うウンディーネさんが同じ場所を案内したとしてもそれを見てどう感じたかというのは一人一人違うはずなんです。だから私は知りたいんです。その人自身に見える素敵を・・」 「なんだか素敵ですねぇ」 「とっても深いです」 二人とも思わず感心にする その人自身に見える素敵かぁ・・・ そういえば前に灯里さんがこんなことを言っていていた 素敵なものは無限にあるものだと 素敵なものが尽きることは決してないのだと 「素敵」というワードを聞いた瞬間、胸の鼓動が止まらない 何なのだろう・・ この気持ちは・・ 「あの・・アスターさん!!」 私は席を立ち上がり、大きな声で言った 「私に観光案内をさせて下さい!」
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加