第4章 その素敵な写真家さんは

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「右手を御覧下さい。こちらは歴史的な建物ではございませんが・・この場所から見上げますと、あの像が浮き島を抱えているように見えるんです!」 「あっほんとだ!」 「アイちゃん凄い・・わたし知らなかったなぁ」 先輩二人も思わず感心する 実はこれは灯里さんに教わったものだった 私が見つけたものではないが、私が火星に来てから初めて教えて貰った素敵ポイントがこの場所だったから、私はどうしてもこの場所を紹介したかった ちなみにこの場所はプリマウンディーネの間でもあまり知られていない非常にマイナーな観光スポットだ 相手は地元民とは言えど、知らない可能性は十分にある 「あのアイさん。よろしければもう少し右の方に寄せて貰えますかな?」 とここでアスターさんが口を開く 「まあ、いいですけど・・」 よくわからないがとりあえず指示に従う すると目の前の光景に私は驚いた
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