第4章 その素敵な写真家さんは

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・・と意気込んだのはよかったものの 「私もこの場所はよく知ってますよ」 あっさり粉砕した 他にも針が盗まれた時計台やそばの香りがするパン屋さんなども案内してみたものの結果は同じだった やっぱりこの人には敵わないのだろうか いや、まだあるはずだ 素敵な場所・・素敵な場所・・ 頭の中で思い返してみる 「・・そろそろ日が傾いてきたねぇ」 気が付けばだいぶ日が傾いてきた 多分これが最後になるだろう ・・よし決めた あの場所にしよう きっと灯里さんも知らないであろう私のとっておきの場所に
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