序章

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劉備率いる荊州軍、白水関を落とす! 高沛、楊懐打ち取られる。 この報は成都に落雷のような衝撃を与えた。 確実な劉備暗殺計画であったはずが、結果として劉璋配下の名将二名を殺されるという最悪の結果に終わったためである。 この事態を迅速に対応する力は国主劉璋にはなく、成都防衛軍の総指揮権は呉懿と黄権に完全委託された。 しかしながらこの蜀の兵士の戦の経験は無いに等しかった。 十数年前大規模な反乱が国内であったが、それは国外出身の活躍によるところが非常に大きかった。 この群雄割拠の時代に劉璋は内政に努め、外交という外交は張松の一件程度であった。 その張松も劉備と内通しており、劉璋が治める蜀の地はまさに陸の孤島であった。
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