69人が本棚に入れています
本棚に追加
始まりは本当に唐突だった。
今日は珍しく勝手に親友とほざいている偽善者がハーレム共がいないから一緒に帰ろうと誘ってきた。
フラグが建ちそうだったのでそれを俺は断り、付き合って二年になる彼女と帰っていた。
その彼女とは幼馴染で、中三の初め頃に付き合い始めた。
俺は今高校一年生の15歳。
残念ながら童貞だ。何が悪い。
だって彼女…栗春 咲(クルハル サキ)が痛いの嫌だって言ってたんだもん。
だから一線超えるのは高三って約束した。
別に俺、性欲全く無いから無理しなくてもいいのにな。
「咲、今日はバ和也を上手いこと巻けたぞ。」
バ和也とは大羽 和也(オオバ カズヤ)、所謂偽善者勇者だ。
日本人のくせに金髪茶目なのだ。
高一で初めてあって自己紹介されたときは本ト、吹くかと思ったよ。
主に名前で。
「あれはウザい、ウザすぎるよ。自分が全て正しいとかさ…どっかの王子様ならわかるけど、何も出来ない奴が言うとウザいだけだよね。」
「あいつ勝手に俺のこと親友とかほざいてるしよ。」
こんな風にバ和也の悪口を言いながら帰っていた。
そんな時────
「おい邪魔だ、退けっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!