始まりは死から

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始まりは本当に唐突だった。 今日は珍しく勝手に親友とほざいている偽善者がハーレム共がいないから一緒に帰ろうと誘ってきた。 フラグが建ちそうだったのでそれを俺は断り、付き合って二年になる彼女と帰っていた。 その彼女とは幼馴染で、中三の初め頃に付き合い始めた。 俺は今高校一年生の15歳。 残念ながら童貞だ。何が悪い。 だって彼女…栗春 咲(クルハル サキ)が痛いの嫌だって言ってたんだもん。 だから一線超えるのは高三って約束した。 別に俺、性欲全く無いから無理しなくてもいいのにな。 「咲、今日はバ和也を上手いこと巻けたぞ。」 バ和也とは大羽 和也(オオバ カズヤ)、所謂偽善者勇者だ。 日本人のくせに金髪茶目なのだ。 高一で初めてあって自己紹介されたときは本ト、吹くかと思ったよ。 主に名前で。 「あれはウザい、ウザすぎるよ。自分が全て正しいとかさ…どっかの王子様ならわかるけど、何も出来ない奴が言うとウザいだけだよね。」 「あいつ勝手に俺のこと親友とかほざいてるしよ。」 こんな風にバ和也の悪口を言いながら帰っていた。 そんな時──── 「おい邪魔だ、退けっ!!」
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