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「きゃっ?!」
大柄な男が咲を突き飛ばしながら走っていった。
バランスを崩した咲は道路の真ん中に倒れてしまった。
「痛たたっ……」
腕を打ったのが、痛そうに顔を歪めている。
そんな咲の後ろから、大型トラックが一台、走ってきた。
「!……危ない、咲!!」
「え?なに?……わっ?!!」
咲の元へと走り咲を俺の板逆の歩道沿いに押す。
そのまま勢いで俺もそちらに行こうとしたが、気が付けば目の前には大型トラックが…
あ、死ぬ…
そう思った瞬間、俺の体が吹き飛ばされ、同時に激しい痛みが襲った。
「ぃっ、いやぁああぁぁぁぁあああぁあああああっ!!!」
血濡れた道路に、一人の少女の叫び声が響いた。
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