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隣からガヤガヤと声が聞こえる放送室に二人の影。
薫「なんでしょう?僕にようですか?」
猫「君は友情を信じるか?」
薫は猫に呼び出されていた。
猫の問いかけに薫はためらいながら答える。
薫「信じますよ…嫌な思い出がありますが、裏切られても僕はまだ信じてます」
それを聞いた猫の表情が激変し、あらあらしくなるが急に笑い出した。
猫「お前もバーカだなww」
薫「えっ?何がおかしいんですか?」
激変ぶりに呆気にとられる薫をよそに猫は語りだす。
猫「友情を信じるお前のせいで大事な友達がボコボコにされてる事も知らずにそんな表情をしてる。お前を見ると笑えてくるぜ!ハァハァハァ!!」
薫は思った、自分を助けてくれた時境君。時境君が次は狙われるのではないかと…。
その時、おとなしい真面目な薫が猫の胸ぐらをつかむ。猫にも予想外の行動に動揺をみせる。
薫「場所は?どこだ?」
さっきの真面目さはどこにもない。ただあるのは激しい怒りのみ。
猫「お前が言っても無駄だ!相手は50人お前が勝てるわけがねぇだろ?バーカ」
それでもなお猫の作戦〈プラン〉は変わらない。薫は雑魚だと認識している猫。
薫「そんなのわかんねぇだろ!?」
猫「じゃあ、証明して見せろよ!己の友情とやらで!場所は体育館だ」
猫は少し微笑む、その心にはただ猫の暇つぶしなのだろう。
薫「上等!!」
薫は放送室を飛び出して行った。
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