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この学校は閉鎖的で男子校なので女の子がいません。
すると恋愛対象が同性の男の子になってしまう方が多くいます。
まぁそれはいいのですが。
その愛が暴走し、ファンや親衛隊なるものが作られ、その方々の活動が結構危ないのです。
特に生徒会の親衛隊と呼ばれるものは過激で、親衛隊以外の生徒が生徒会とお話しすると制裁?とかなんとかされるらしい。
でも僕は白哉先輩とお話しても制裁をされたことがない。
…そういやなんでなんだろ。
もちろん白哉先輩にも親衛隊はあるのですが。
「 ハルちゃーん、久しぶりに会ったんだし、今日夜部屋に遊びにおいで~。」
「 え!?いや、あのぉ…」
突然のお誘いに戸惑う。
断る理由もないのだが、コタの顔が怖い。
「 んじゃ待ってるからぁ~。バイバーイ。」
そう言い逃げをして去っていく先輩。
「 えぇ!ちょっと待ってください先輩…」
「 チッ」
コタが盛大に舌打ち。
「 先輩ってなんであんな自由人なんだろ…。」
「行く必要ないな。行くな晴都。」
コタは白哉先輩の頭に打ち付けた缶ジュースを僕に手渡した。
「 はは、まぁいいや、夜になったら考えるね。ありがとコタ!いただきまーす!」
ジュースの蓋を開けるとプシュっといい音がした。
白哉先輩にはいつも脅かされる。
ジュースを飲んで、少し速くなってしまった鼓動を落ち着かせたかった。
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