僕の学校と僕の友達

12/17
前へ
/358ページ
次へ
もちろんコタの冗談だとわかっている僕はクスクスと笑いが止まらない。 「 俺ら昼飯食ってないし、これから食堂行ってくるわ。」 そうか、お腹すいたもんな。 僕も立ち上がる。 「 透くんは食べた?」 「 俺も食べてない…一緒に行っていいか?」 わんこのような目で僕の方をみる透くん。 そんな縋るように見なくてももちろんオッケーなのに。 可愛い。 「 よしよし、みんなで一緒に行こっ!」 思わずポンポンと透くんの頭を撫でると、「 やったー!」と喜ばれた。 うん、やっぱ可愛い。 「 はぁ、汗臭いのも一緒か。お前だけ離れて食えよ。」 「 せめて一緒のテーブルで食わせてくれよぉ~」 そんな感じで食堂まで向かう僕達。 コタは透くんをいじめるのが好きみたい。 透くんは何とも思ってなさそうだけど。 この学校の食堂は学生証があれば無料で、夏休みと冬休みの一定期間はやっていないが、今週からはやっているみたいだ。 全校生徒は約700人くらいで、各学年6クラスある。 そのほとんどの生徒がお金持ちだと考えるとやっぱり凄いな。 クラス分けはABCDEFで、特に階級ごとで分けられているということはない。
/358ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1074人が本棚に入れています
本棚に追加