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ー…ポーン
ー…ピーンポーン
「…!」
部屋に響くチャイムの音で目が覚める。
あれ、誰だろ?
目をこすりながらソファから降りようとしたらすぐ下にあるテーブルに足が引っかかり転びそうになった。
ん?部屋が暗い。
なんで?
トタトタと玄関まで歩く。
「 はぁーい…」
鍵を開けてドアを開くと、
そこにはにこやかに笑う白哉先輩が居た。
「 …。」
思わず扉を閉める。
今何時?
部屋の明かりをつけて、時計をバッと振り返り見ると夜の8時。
同時にまだ頭にかぶっていたバスタオルが床に落ちる。
「 嘘ーっ!!!!」
がちゃっともう一度扉を開けてすぐに頭を下げて謝る。
「 ごごごめんなさいっ!僕寝ちゃってて…」
「 いいよ~。よかった無事でー。」
白哉先輩は相変わらずの笑顔で声も優しかった。
怒ってはいないみたいだけど申し訳なさすぎて泣きそうになる。
「 と、とりあえず入ってください!」
「 うん。おじゃましま~す。」
靴を脱いで部屋に上がる白哉先輩。
僕は足元に落ちたバスタオルを拾ってアタフタしてしまった。
「 えぇっと、ソファに座ってくださいっ」
「 はーいっ」
そう言ってポサッと子供のように白哉先輩がソファに座る。
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