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「 ごめんなさい!ワザワザ部屋まで来てもらっちゃって…」
「 いいの~。俺こそ押しかけちゃったねぇ。なんかあったのかなって思ってさ。何もなくて良かった~」
「 あ、はい!僕は元気です!」
白哉先輩が僕の部屋に来たのは初めてで、なんだか緊張してしまう。
「 ハハっ。そっか~、ならいいんだ。」
そう言って床に座った僕の頭をナデナデしてくれた。
「ハルちゃん、なんか面白い寝癖ついてるよ~」
僕の髪の毛をクルクルと指に巻きつけながら白哉先輩が笑っている。
「 えっ、髪乾かさないで寝ちゃったからかなぁ。鏡で見てきますっ」
白哉先輩から離れて洗面台まで行くと、そこには昔のベッカムみたいな前髪と、横髪がクルんと撥ねた変な髪型の僕がいた。
「 うわー!恥ずかしいっ!」
必死で髪を下の方に下げようと手で梳かす。
「 ハルちゃーん。ちょっとおいで~」
まだ髪は直っていないが、呼ばれたので髪を隠しながらリビングに戻る。
「 ここ座って、目閉じて~」
ソファをポンポンと叩く先輩。
「 は、はい…」
髪が恥ずかしくて、目を閉じても手を下げなかったらゆっくりと手を下ろされた。
すると白哉先輩が髪をいじっているのがわかったので身を任せる。
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