勘違いと保健委員のお仕事

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「 はい、お茶。」 白哉先輩が僕の隣にコップを置いた。 「 ありがとうございます。」 ゆっくりと隣に座った白哉先輩を見ると、また眉が下がった不安そうな顔をしていた。 びっくりして目を見開く。 「 浩太郎君と喧嘩させちゃった?」 いつもの口調じゃない。 「 い、いえ…そんなことないです。」 なんだかこっちが不安になってきて、無意識に手を先輩の頬に当てていた。 大丈夫だよ。と小さな子供を慰めるように、親指だけを動かして頬を撫でる。 先輩は今にも泣きそうな、苦しそうな表情で、なんとも言えない感情が湧き出てきた。 きゅっと僕の手を握る先輩。 てか気持ち悪くなかったかな? 若干不安になり、そっと先輩の頬から手を離す。 すると急に先輩は僕の手を握ったまま抱きついてきた。 「 わっ…」 片手を先輩の左手と繋いでいたおかげで、上手く体を支えられずにバランスを崩して2人で床に倒れこむ。 これは押し倒された、という表言が合っているかもしれない。 今度こそびっくりして心臓がとまるかと思い、息が一瞬止まる。 「 先輩…?」 「 …駄目なんだ。ハルちゃんの前だと子供みたいになっちゃう。…笑っていいよ?」 そう言われたけど笑えるわけがない。 だってなんか… 先輩が小さな子供みたいな感じがするーっ!! 僕も男なわけだけど、性別や年齢関係なく、可愛い子にはドキドキするんです。 でも先輩は年上の男の人! 失礼だぞ!そう自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせていく。 もう片方の手でそっと背中を撫でると、先輩の身体がピクッと動いた。
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