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「 やっと終わったぁー!」
伸びをしながらカーペットに倒れこむ。
先輩がいつもこんなことしているのかと思うとやっぱり尊敬するな。
「 ありがと~ハルちゃん。まさかこんなに早く終わるとは思ってなかったよ~」
「 先輩、いつもこんな感じなんですか?」
「 ううんー。夏はイベントがたくさんあるから今だけだよ~。それに他の学校よりも他の委員会活動が活発でさー、結構やってもらってるんだよね~。」
「 そうなんですか…。」
その委員会もやってる先輩は何者?って感じですけどね。
「 白哉先輩はもっと誰かに頼ってください。僕は役立たずかもしれないけど、雑用とかなら出来ますし!」
先輩はただ黙って頭をポンポンしてくれた。
また照れて顔が赤くなる。
なんか僕って自分から先輩に触れるときは恥ずかしくないのに、誰かに触れられたり褒められたりすると異様に照れちゃうんだよな。
「 えっとー、それじゃ僕はそろそろ家帰りますね!」
テーブルに手をついて立ち上がる。
「 帰るのー?」
テーブルについた手を優しく先輩に掴まれた。
別にドキリとはしないよ?
男だもん!
ただ何処かのドラマで見た色気ある女優さんのワンシーンみたいだな、とは思った。
1人部屋って僕もいつも寂しいなって思っているから、先輩も寂しいのかな~なんて呑気なこと思っていたら、急に手を引っ張られた。
「 うわっ」
本日何度目かのびっくり。
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