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夏祭りは各クラスでの屋台出店。
校庭に到着すると、すでに他のクラスの人達がすでに準備を始めていた。
特に3年生は最後の年なので、全てのイベントを積極的に行ってるみたい。
1年生はどのクラスも準備をしているところはなく、もちろん僕のクラスの人達は誰もいない。
「 僕達一番乗りだね。」
「 最初で最後の参加者かもしれないがな。」
コタは僕のクラスの屋台にかかっているブルーシートを剥がした。
屋台の骨組みだけは毎年引き継がれていく形式で、他に屋台につける装飾や旗を作ることになる。
ちなみに付けたしで大きくしたりすることも許可されている。
「 やっぱり何もされてないねぇ。THE 木 って感じ。」
「 せめて夏休み前にデザインだけでも考えてて良かったな。今日は屋台の屋根でも作るか。」
夏祭り担当係りから渡されていた屋台のデザインを見る。
かなり適当な感じだが、コタがきっと格好良くしてくれるだろう。
ちなみに僕のクラスはふわふわカキ氷屋さん。
最近のカキ氷機は削る氷を極限まで薄くし、フワフワとした食感のカキ氷を作ることが出来るんだって。
みんなお金持ちなのでその機械を2台寄付してくれた。
「 それにしてもこのデザイン、著作権に引っかかるんじゃないか?」
屋台のデザインは某ディズニー映画の○ナちゃんと雪の女王様がモチーフだ。
「 う、うーん…それにもはやちょっと古いよね。」
少しだけわかりにくくして誤魔化すしかないな。
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