僕の学校と僕の友達

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屋台の屋根と側面は防水シートで覆うことになっていて、そこに防水絵の具で絵を描く。 目立つようにするなら後ろにも絵を描くらしいが、僕達は1-Bとだけ表記することにした。 デザインは全体的に水色ベースで、側面はそこに加えて前半分に雪が舞っていて、上から垂れ下がって見えている屋根の部分には女王様が、下の屋台テーブル垂れ幕には○ナさんがいる。 そしてそれぞれに屋台名やメニューなどを描くつもり。 うーん。結構難しいかも。 校舎の中に一旦入り、絵の具や用具を取ってきて、2人だけで作業を始めた。 コタが鉛筆でパパッとデザインをかいてくれているから、僕は絵の具でちょこちょこと塗っていくだけ。 こういう作業は好きな方で楽しいが、ただただ日差しが暑い。 あまりにも暑いので屋台の骨組みにブルーシートをかけて屋根がわりにし、その中で作業を始めた。 狭いうえに換気状態も悪いので結局暑いがいくらかましに。 「 コタ…暑い。上脱いでもいい?」 Tシャツが汗で纏わり付いて気持ち悪い。 縋るようにコタを見つめた。 「 ダメ。ジュース買ってきてやるから我慢しろ。」 即答&早足でスタスタと遠くなるコタ。 なんでダメなのーっ
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