小さき頃の記憶

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「まさか、私が見付けられるなんてね。」 「そりゃ、かくれんぼしてたら見付けるだろ。」 これは、幼き俺の記憶 俺は着物を着た女性とかくれんぼをしていた。 何でかくれんぼをすることになったのかは覚えてない。 「じゃあ、貴方には約束の物をあげないとね。」 「なんか約束したっけ?」 「えぇ、したわよ。貴方の人生を楽しくさせるって約束をしたわよ。」 そう言って、灰色の光が出てきて俺の中に入った。 「おぉ!、すげぇー、なぁなぁ、ツッコミとかも上手くなるのか?」 「さ、さぁ?、それは分からないわ。」 この時の俺は物凄く馬鹿だった。 「へぇー、お前にも分からない事とかあるんだな。」 「あっ、そろそろ、お仕事の時間だわ。元気でね。ボウヤ。」 「おぅ、バイバーイ。」 俺は大きく手を振って着物を着た女性を見送った。 そこからが、俺の苦悩の始まりだった。
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