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「あー、眠い。」
俺は今年………………高校に入学する。
「隼人!ご飯よ!」
隼人(はやと)と呼ばれたのはもちろん、俺の事だ。
俺の名前は灰村 隼人
俺の家は有名なチャージャーの家系である。
隼人「はいよ。」
俺はその中でチャージ行為が出来ないのである。
まぁ、理由は後程、説明する。
俺がリビングに向かうと
「愚息か。」
父さんが俺を睨んできた。
隼人「なぁ、父さん。」
「俺を父さんと呼ぶな。」
隼人「お世話になりました。」
俺はそう言ってリビングを出ていった。
「はっ?」
父さんも理解が追い付かないようだ。
俺は部屋に戻って身支度を始めた。
隼人「やべっ、鞄に入らねぇ。」
洋服などを詰めるけど全然入らない。
「あれぇ?才能が無いお兄ちゃんはお父さんに追い出されるのかなぁ?」
俺の部屋の扉に妹である沙耶(さや)が居た。
隼人「よく分かったな。お前の顔を見るのもこれで最後だ。」
俺は一通りの荷物を詰め終えて部屋から出た。
沙耶「えっ?、ちょ、ちょっと待ってよ!お兄ちゃん!」
沙耶が俺に触れようとした瞬間
パシン
隼人「俺に触るな。」
沙耶の手を弾き睨んで言った。
「待ちなさい!隼人!」
隼人「はぁ、何だよ。」
玄関に母さんが待機していた。
「隼人はアルバイトもしてないのにお金があるわけ無いでしょ。これから何処に行くの。」
隼人「母さん、これ見てみな。」
通帳を母さんに見せた。
「っ!?、三千万!?こんな大金をどうやって!」
隼人「俺はこの日の為にずっと働き続けてたんだ。知らなかっただろ?だって、知られないようにしてたんだからな。」
そして、俺が家を出ようとすると
「………………………隼人」
父さんに声を掛けられた。
隼人「クスクス、何もかも遅いんだよ。もう、2度と戻ることは無い。」
そう言って出ていった。
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