結の項「桜吹雪を振り返り、レイカは往く」

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レイカを待ち構えていた人物、それはーー 「ミズノ隊長!?」 中心の畳で正座するミズノはレイカの姿を見ると、眼鏡を掛けて静かに立ち上がる。 「ーー推薦状には『火乃山都の腕利き』とだけ書いておいた」 「つまり、レイカさんが私に勝てなかったなら私が代わりに出場することになります」 コバヤカワとミズノがレイカを見つめる。 レイカの舞姫咲良を握る手に力が入る… ミズノは六花隊隊長の一人。 それだけではない、幼少期のレイカに薙刀の扱いを一から教え込んだ人物でもある…! ふじゆらを構えるミズノは、普段の慈愛に満ちた優しさは一切窺えず、レイカに本気の闘志をぶつけてくる。 (これが、ミズノ様の本気…!) 初めて感じたミズノの闘争心に気圧(けお)され、思わず一歩退くレイカだったが、直ぐ前に踏み込んだ。 (でも、負けない!) 真っ向から向き合うレイカとミズノ… 「大会の公式に従い、魔法は禁止。その他詳細のルールもあるが、今回は単に相手を打ち負かした方を勝ちとする」 コバヤカワが説明を終えると、互いの刃を重ね合わせる… 「始め!」
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