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***** 日が沈みかけてきたホーム。 数時間前に風見くんが送ってくれたメールを、何度も繰り返して確認する。 「……15時58分、だよね。」 今の時刻は16時を回ったところ。 積雪で電車が遅れているという放送があった。 この時期のこの地域では、日常茶飯事のようなもの。 普段は仕方ないと受け容れられるが、今日はそういうわけにもいかない。 だって……10日近く、会っていなかったのだから。 そわそわしながら構内を歩いていると、待ちに待っていた、『特急スーパーおおぞら』の到着アナウンスが耳に聞こえてきた。 ホームに入ってきた列車は静かに止まり、中からは乗客が降りてくる。 その人波を掻き分けながら、彼の姿を探し回った。 すると……… 「唯!!」 背後から、私を呼ぶ声がした。 その瞬間に、胸の奥が鷲掴みにされた感覚がした。 声のした方へ振り返ってみると、そこには大きなボストンバックを肩にかけた、風見君が立っていた。 彼の姿を認識した瞬間、無意識のうちに足が動き出す。 「風見君!!」 人波を逆走しながら、必死に彼のところへと駆け寄る。 同じようにして彼も、重そうな荷物を抱えながら、私のところへと駆け寄ってきてくれた。 「……やっぱり、来てくれたんだな。」 .
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