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***** 新学期恒例の始業式と大掃除が終わると、今日の予定は終了。 午後からは青陵の図書館に行って、風見君と一緒に勉強会。 一緒にいられるというだけで、勉強という名目が輝いて見えるから不思議だ。 雪道をザクザクと音を立てながら掻き分け、一秒でも早く彼のもとへと急いだ。 「唯、こっちだよ。」 寒い中、校門の前で私が来るのを待ってくれていた風見君。 その優しさが心を温かくする。 「待った?」 「うん、1時間くらい待った。凍死しそうだった。」 「え!?」 「ふっ……嘘だよ。ついさっき来たところ。」 「もーっ!! 意地悪っ!」 こうやって時間を共有することで、今までは知らなかった彼の一面が、どんどん浮き彫りになってくる。 少し意地悪な冗談を口にするところ、笑顔がたまらなく素敵なところ。 いつも優しく手を握ってくれるところ。 全ての要素を含めた彼が、もっと好きになっていく。 「友井君は中で待っているの?」 「ううん、あいつ部活あるから……後で来られそうなら合流するって。」 .
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