【17】 accidental reunion

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. いっちゃんのことも、病気のことも、電話で一晩中話をしたから、今ここで大きな話題にはならなかった。 それよりも私を気遣ってか、全く関係のない世間話とか、最近あった面白い話とか、少しでも笑顔になれるように徹してくれた。 百香にも颯にも、気を遣わせて申し訳ないと思いつつ、その優しさに救われた。 そして1時間程すると、遅れてきた颯が店へとやってきた。 「悪い、遅くなった。」 「いいって。別に呼んでないし。」 「はぁ!?この場で俺がいなかったら、肉のないビーフシチューと同じだろうが。」 昔から変わらないふたりのやりとりに、思わず頬が緩んでしまう。 周りに囃し立てられて、いい感じになっていると聞いていたけれど、この様子を見る限りでは、そうでもないような気がした。 「颯、今日はライブハウス行っていたの?」 「そうそう。シフト入っていた奴が、風邪で来られなくなってさ。それで急遽呼び出し。」 「そうなんだ……お疲れさま。」 昔から入り浸っていたライブハウスで、颯は時々バイトをしている。 今は、頼まれたら手伝いに行く程度みたいだけれども。 .
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