【17】 accidental reunion

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. それからすぐ、奈央ちゃんの携帯に連絡が入った。 どうやら、彼が到着したとのこと。 お酒は全く強くないので、初対面から失態を見せないようにと、冷たい水を飲んで気持ちを落ち着ける。 「あ、こっちだよー!」 明るい声が響き、奈央ちゃんはひとりの男性に元へと駆け寄る。 嬉しそうに何かを話しかけている彼女の姿が微笑ましくて、こっちまで幸せな気持ちになってしまう。 いいなぁ……こういう雰囲気。 微かに酔った状態で、そんなことを暢気に考えていると、彼氏を連れた奈央ちゃんが戻ってきた。 「いっちゃん! こちらが、さっきメールで言っていた ―――― 」 挨拶をしようと顔を上げ、立ち上がろうとする……が。 一瞬、息が止まるかと思った。 こんなことが現実で起きるわけないと思っていた。 「……唯、ちゃん………?」 その呼びかけに、ぼんやりしていた意識が覚醒する。 遠い記憶を呼び覚ます声。 「やっぱり、唯ちゃんだよね……?」 「……友井君………?」 そう―――。 それは、運命のいたずらのような再会だった。 .
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