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「お前リッパーを追うときリッパーに続いてあの扉に入ったんだろ? それがリッパーの言ってた問題なんだよ」
えっどういうこと??
それのどこが問題なの??
「まぁ考えても分からないだろうなぁ。 10年前なら別に問題にならなかったんだけどな。 お前がした、あの扉に入るっつう行為は今では禁止されているんだ。 ギルドによってな。 ちょっとわかりにくいか…… まぁ自分の住む世界から他の世界へ行くことが禁止されてるってことさ」
「ええっでも、私知らなかったし……あっでも、ほら知らないなら許してもらえるんじゃないんですかね??」
「それが許してもらえないんだよ。 あの扉には少し細工がされていてね……あの扉を開けるには、ちょっとしたコツがいるんだ。 つまり、開けたやつは少なくともさっきガルが言ったことを知らないなんて言えないだろうね。 …………言ったとしても信じてもらえないだろうし」
「あのーーもしギルドに捕まったらどうなるんですか??」
私が尋ねると、二人は揃えてこう言った
『死ぬね』
私は、突然死が迫っていることを知らされこの現実を素直に受け止めることが出来なかった。
「ええっでも、それってみんな認めてるんですか?? こんなのずるいですよ。 許されないですよ」
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