ギルド

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「認めるわけないよ。 セナだって認めないでしょ? 誰だって認めていない……ただほとんどの人々はギルドを恐れて従っているだけさ。 逆らえば、それもまたギルドに殺されるからね 」 「そっか……あ! でも、ギルドに立ち向かおうとする人達はいないんですか? 少なくとも全世界中の人々が協力したらギルドなんて倒せそうな気がするんですけど……」 私が尋ねると、今度はガルシアさんが答えはじめた。 おそらくまた眠たくなったからだろう。 眠気ざましに私の質問に答えようと考えてるのかな。 「勿論ギルドを潰そうと考えているやつは沢山いるぞ。 革命家や反乱軍になってな。 それと、確かに全世界の人々が協力すれば、ギルドを倒せる…………だがな、そういうことは、おそらく誰もしねーよ。 ある噂が流れたせいでな」 「ある噂?」 「ああ、ギルドの誕生についてだ。 ギルドが世界を統治する組織になったのはある道具のおかげだって噂されている。 まぁ、その道具については色々な噂されていてな。 それを持つと世界の王になれるとか世界を手に入れられるとかそんな噂がな。 だから、ギルドがそれを持っているんじゃないかってなっているんだ」 へー、世界を手に入れられる道具があるんだぁ。 あっでも、なんでこれが世界の人々が協力しない理由になるんだろう?
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