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「おい、リッパー、まさかとは思うが…………」
「みたいだね。 まぁこの森の中に小屋は一つしかないからね。 バレても仕方ないよ」
むしろ、なぜ今までバレなかったんだろう。
……もしかして私のせいかな。
「ガル、この辺で一番近い扉はどこにある?」
「そうだな……ここから西に200メートル弱くらいだ」
「よし、そこに逃げようか。 セナ今から少し走るけど大丈夫かい」
リッパーさんとガルシアさんは、ギルドがすぐそこにいるにも関わらず
焦ってる表情が1つも感じられなかった。
むしろ、少し笑ってるように見える。
だからか、私はこの人達を信用できた。
例え、そこにギルドがいてもリッパーさんとガルシアさんがどうにかしてくれるだろう。
そう思い、私は力強くうなずいた。
「仕方ねぇ、少し時間を稼いでやるから、そのうちにリッパーとセナは逃げとけ!!」
「ありがとうガル。じゃあ、セナ行くよ」
私は、リッパーさんのそのセリフを聞いた後
リッパーさんの後を追うように、小屋の外へと出た。
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