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「とりあえず、僕に付いてきて。 もうすぐギルドがやってくる」
付いてきてって言われても……
知らない人に付いていくのも何だか怖いんだけど。
私が今自分が置かれている状況について聞こうとした時
「時間がない! はやく!!」
そう男の子が言い、私の腕を引っ張った。
ええっ!?
……正直まだ何も整理できてないんだけど。
でも、いいや。
私と同じくらいの年頃だし。
…………多分大丈夫。彼を信じてみよう。
そう思い私は抵抗せず、しぶしぶ彼についていくことにした。
……どれくらい歩いたんだろう。
周りを見渡しても、ほとんど木で
ずっと同じ場所を歩いているかのようだ。
本当に私がさっきいた場所には、ギルドとかいう人が来たのかな。
実際、人かどうかもわからないけど。
「……あ、あの…………ギルドっていうのは何なんですか?」
私が、意を決して聞いてみると
彼は、こちらを向くこともなく
「もう着いたから、中で話すよ。」
彼は、そう答えて立ち止まった。
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