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ギュリリリリリリリリ。外で騒がしい音がする。
競技場の中から聞こえるほどなのだから、よっぽど大きな音なのだろう。
会場は少しざわついた様子だったが、教師たちに動揺した様子もないため、次第に落ち着きそのまま、入学式は行われた。
『皆の衆よく集まった。』
マイクなどという無粋なものを通さずその声は響き渡る。
挨拶もなしに、いきなり檀上に現れたのは長いひげを蓄えた威厳あふれる老人だった。
スーツを着た他の教員勢とは違い、東洋風の着物を着ている。
特徴的なのは薄い開けているのかもわからない二つの目とは別に額についた『三つ目』の存在。常に見開いているそれは目としての機能を持っているのか、飾りなのか。
『大元帥 エヴロア』この世界において彼を知らぬものはいない。
『今ここにいるのは、教員をふくめ世界でもその名を馳せた魔術師たちだろう。すでに何かしらの功績や結果を残しているやもしれん。
しかしこの学園において、今までの経歴は関係ない。存在意義を示せ。力を示せ。世界を変えろ。
この学園ならそれができる。
楽しむがいい。一度きりの人生、この私の作った学び舎を。』
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