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「とりあえず、この鎖を外してくれないか。ハナ。」
体中を縛り上げる鎖のせいで、海老によく似た体制を取らされていた。ぼちぼち、体が悲鳴を上げてきたところだ。
「しょうがないなあ。」
ハナは背中の大きなリュックサックを前に背負うと、がさごそと中身を漁る。彼女のリュックは文字どうり魔法のリュック。必要なものをなんでも入れている。
「じゃ、行きますよ、クロウリー。」
ギュリリリリリリ、と轟音を立てながら出てきたのは明らかにそのリュックより大きなチェーンソーだった。
「まてまてまてまて。どこに行くんだ。」
「どこに行きたい?天国?」
「質問してるのは俺だ!まて、こっちくんな!」
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