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あれは星祭りの夜だった。
まだ十歳の私と七歳の妹。
桃色の髪に白いワンピースとスカート姿のカレンと黒髪に肩だしの黒いティーシャツに紅いスカート姿のルビア。
『晴れてよかったねー』
『別に星なんかどれ見てもいっしょじゃん……』
『まぁそうだけど……私にとっては大切な日。ルビアはね星祭りの日に産まれたの。お母さんに何お願いごとしたのってあとで聞いたら、星みたいに光る笑顔の優しい女の子がほしいって。ルビアが笑うとお母さんも喜んでた』
『ふーん、そうなんだ…』
『見てごらん、星って同じように見えてもひとつひとつ光り方は違う、小さいものから大きなもの、強く光る星、優しく光る星、役目を…終えるもの、みんなそれぞれだけど星には変わりないでしょ?
人間も同じ……。
人間は人間以上でも以下でもない、、それでも人は使い捨て。
奴.隷戦記なんて、早く終わればいいのにね……
星って見ようと思わなければ見ないでしょ。だから色んな人を見て
ルビアには人の気持ちがわかる
そんな妹になってほしい
まだよくわかんないかもだけど…
なんとなくわかってくれたら
お姉ちゃん嬉しい。』
『ねぇ、お姉ちゃん……
ずっと永遠にいっしょだよね?』
『うん、ずっといっしょだよ。』
『……やくそく、だから。』
ボア・ルゼッタ山頂で、交わしたあの日の約束――――。
私は今でも覚えてる。
ルビア小指ちっちゃかったね
離れてからもずっと
この日だけは忘れない。
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