121人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
ドレイクとの再会は――
とても嬉しくて、とても懐かしくて涙が止まらなかった。
また一緒に居れるんだ。
また一緒に傍に居れるんだ。
「また一緒にチョメチョメ……」
「ん?何か言ったか?カレン」
チョメチョメが聞かれていた!?
「へぇっ!?い、いや別に何もっ!!」
帝国城、二階。
皇帝室の黒いソファーに背凭れるカレンに隣で寛(くつろ)いでいるドレイクが何か呟いたカレンの顔を除き込む。
(心の声がだだ漏れよカレン)
キッチンでココアを入れるのは腰まで長い金髪に手元のマグカップにお湯を注ぐ細く長い指をした白い手と、マグカップを見つめる水色の瞳、青いカーディガンと白いミニスカートに黒いニーハイソックスを履いた姿のフレイヤだ。
カレンとドレイクのやり取りを背にして苦笑を浮かべるフレイヤ。
「俺もフレイヤちゃんとまた一緒にチョメチョメしたーい!!」
「アンタに到ってはオープンね!!
――ってか″また″って何よっ!?アンタやっぱあの時アタシに何かしたんでしょ!!変態眼鏡!!」
フレイヤの隣で割って入ってきたのは変態眼鏡……もとい中年白衣のボケタ変態長。紹介が雑だ。
「ったく、人聞きが悪いなあぁーフレイヤちゃんは。一緒に一夜を共にした仲じゃないか」
「人聞き悪いのはアンタの方よ!!あーもう、色々ツッコませて!!
一夜を共にした仲じゃねぇぇぇっ!!
お前が勝手に添い寝してたんじゃねぇかよぉぉぉ!!
また一緒にってお前アタシに何したあぁぁぁ!!金出せコラァ!!
そして目障りだから
ズボンのファスナー全開やめろぉぉぉ!!!お前は常に臨戦大勢かっ!発射準備万端かっ!!!」
「これはサービスショットだ!!」
「いらねぇよ!!そのサービス!!」
「じゃあフレイヤちゃん閉めて」
「仕方ないわね、って閉めるか!!」
最初のコメントを投稿しよう!