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「洗濯板っていつの時代よっ!!その顔ムカつくー!」
フレイヤは奮起してソファーに置いてあった柔らかいクッションをカレンに投げ付ける。
クッションは見事カレンに的中、
クッションがカレンの顔からずり落ちると額に青筋を浮かべて不敵に笑うカレンが立っていた。
「フレイヤ、ふふふふふ……」
「ちょカレン?ホントに当てるつもりは……ちょっと待って!待って!あーっはははははは!」
「観念しなさいフレイヤっ!」
「あはははははっ!くすぐったい!ふはははっ!」
カレンの怒りのスイッチを入れてしまったフレイヤは恐る恐る黒いソファーに背を預け逃げ寄るも、カレンの反撃により仰向けに押し倒されたフレイヤへのくすぐりで二人は楽しく笑っていた。
――ガチャリ。
扉が開いた音が響く。
開いた扉の場所には上下黒いスーツに中には白いワイシャツ赤いネクタイの茶髪の背の高い男が目の前に広がるピンク色の二人の世界に立ち尽くしている。
「お二人は、そういう関係で?」
カレンとフレイヤはその声にハッと扉の方を見るとソファーの上でカレンはフレイヤに馬乗りになり服を掴んでいて、二人の着ている服はどちらも着崩れており、その衝撃的な光景を目の当たりにした彼には二人の禁断の愛と思われる瞬間の目撃者になってしまったと言う罪悪感が重くのし掛かっていたのである。
「「断じて違うっ!!!」」
カレンとフレイヤのシンクロした返事が彼の罪悪感を吹き飛ばす。
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