＊+｡皇帝カレン｡+＊

§＊+｡第１話｡+＊§

貴族の裕福な生活は一変し、帝国での奴.隷生活が始まった……。

最初のうちは掃除、洗濯、家畜の世話などだったが日に日に奴.隷生活はエスカレートして、働きが悪いと食事を抜かれたりムチ打ちを受けたり、やがては奴.隷同士生き残るための選別で同志と血で血を洗う残酷な戦いをも強いられてカレンは泣きながら必死に血の中で戦った。可哀想とか出来ないと言う気持ちよりも、怖い、生きたい、″相手を殺せ″と言う幻聴に染まりただ生きたい一心で戦い続けた。その想いを貫いたカレンはついに実力の成果から帝国幹部の地位にまで登り詰めた。

だがカレンとは裏腹に、妹ルビアは体力がなく戦線離脱、体を壊しやがて病にかかり奴.隷としての価値がないと近々処刑の身になり姉カレンと妹ルビアは引き離され『ずっと一緒だよ』と言う約束は果たせずカレンは自分の身が精一杯で妹ルビアを守ることは出来なかった。妹を見捨てる結果になり幸せを掴む自信を無くし落胆したカレンは自殺を考えた。自分も妹と居たいと。妹と居るんだと。

罪深い自分への葛藤の日々……。

刃を見つめ、死にきれない自分に
何度拳を握りしめたか。