転機

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手術室に修哉が入り、精神統一していると、手術室にある電話が鳴った。 「はい。教授!?はい。分かりました、代わります。」とオペ看が電話で会話してるのを聞いて、修哉は看護士から電話をひょいと取り上げた。 「代わりました。」と修哉が言うと電話の主である教授が 「分かっているだろうな。もし、命令に背けばどうなるかわかるな?」と脅しをかけてきた。 修哉は臆さずに 「私にお任せください。」とだけ言い電話を切った。 助手の朝倉遼が 「どうしたんですか?教授からみたいでしたが。」 と聞くと 「ん?ああこの患者を成功に見せかけて殺せってさ。」 と命令を伝えた。続いて 「もし命令に背けばどうなるかとも脅しをかけてきた」 とも言った。 朝倉は 「先生。まさか・・・」 と聞くと 「ふん。俺にだってプライドはある。そんなふざけた命令に従う気はない。それに、ここでミスしたら元気づけてくれた瑞穂に顔向けできないからな。神の手に執刀依頼したのを後悔させてやるさ。」 とにやにやしながら、今の心境を語った。心境を聞いた朝倉は 「流石ですね。先生。私もそんな命令に従いませんから。」と少しほっとした様子で手術の段取りを進めていった。
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