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纒が部活に入らないのは魔術師としての時間を取りたいからだ。
主に魔術師としての勉強に使うのだが、他の人にそう言う訳にもいかないので、バイトと言っている。
魔術関連で海外に行くこともしばしばあるため、周囲には旅行用の資金稼ぎと言っている。周囲は纒が旅行好きと思われているだけだ。
二人と合流して、一緒に帰る。
「で、今日の本題といこうか」
今日は月曜日。この日だけは話題は決まっている。
「先週もふられたんだろうな、とか暗黙の了解はないと思うよ」
纒の指摘に拓也はおかしそうに笑い、勲男は苦笑している。
纒には決めていることがある。
それは、週に一度は優菜に告白することだ。というのも、纒は何度も告白してはふられている。
諦めが悪く、質が悪いと思ったので、ふられた三度目ぐらいにやめようとしたが、この二人に押されてこの秋まで続けている。
二人いわく、多分お前なら何度やっても問題ないらしい。毎度、告白するたびに嫌味をいわれる身にもなってほしい。
「確か、先週は……」
「ジャンピング土下座&花束だったよ……やった瞬間、久しぶりにはたかれたよ」
「あはは、あれはやり過ぎ感があって、逆にいけるんじゃないかとか思っていたけど、駄目だったか」
心底おかしそうに笑う拓也を見るに、絶対にふざけていただろうと考える。
「で、今回はどうするのか決めているのか?」
勲男の問いに大きく頷く。
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