休息

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「でも、二人は今週暇なの?」  二人が同伴しないとならないのに二人が来ないとなると計画が崩れる。 「俺はネトゲしているだけやから暇や」 「午前中に軽い練習をするだけだから暇だぞ」  持つものは善き友だと纒は感激する。二人としてはこんな楽しそうなイベントに出ないわけがないと思っているだけだが、当の纒は気付くわけがない。 「よし、俺達は大丈夫として、あの二人が暇かどうか知る必要があるが……問題ないか」  拓也はどういうわけか纒を見るとそう言いきった。首を傾げる纒に拓也が聞く。 「纒。藍染の土日の予定は?」 「えっと、土曜はバスケ部の練習が午後からあってどこかに遊びに行く暇はないかな。日曜は午前中は部活で午後からは多分沙耶さんと買い物とかかな。先週部活の大会で行けなかったみたいだし。それに今週はテストが多くて、優菜は勉強に時間をさくと思うし、ちなみに優菜の平日は」 「朝薙。これ以上はプライバシーに関わるぞ」 「なんで毎週の日程を纒が知っているんだよ……いつも思うが、ストーカーじゃないか……因みに平日の日程は?」 「拓」 「へいへい」  勲男君に言われなかったら話してしまうところだった。危ない危ない。  それにしてもストーカー呼ばわりとは失礼じゃないか。好きな人の一週間の日程を知ってて何が悪いんだ。  纒は憤慨するが、拓也は笑って誤魔化す。怒ろうにも怒れない性なので誤魔化されたら気を許してしまう纒である。  何にしても、まだまだ計画を練らないとならない。今週こそは成功するため、気合いをいれる纒であった。
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