24人が本棚に入れています
本棚に追加
長引くな、私の側が敗訴したら、高裁になだれ込むんだろうか。かなわんなあと、ため息つきながら、裁判所の控え室に座り込んだ。というより、へたり込んだ。
すると、美人がノックして、扉が開き、○○の家内ですと、挨拶した。○○は、相手方弁護士の名である。
ここは、原告側控え室です。被告側控え室は、法廷の真裏にありますと教えたが、その時、ピンと来るものがあって、智美さんじゃありませんかと、聞いてしまった。
相手は驚いたが、●●結婚相談所で、あなたにフラレタ道化師ですと挨拶したが、●●結婚相談所にいたことは、認めたが、私のことは、覚えていないようだった。
相手方弁護士の奥さんだから、あまり立ち入った話は出来ない。会話は、それで終わった。
彼女も伴侶を得て幸せなら、それでいい。30年、殺人罪さえ時効が成立するのに15年である。30年は大昔である。
しかし、「悪しき隣人お断り」と、私を断った女が、よりによって、悪しき隣人の奥様とは。
最初のコメントを投稿しよう!