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清々しいほどの青空が広がっている午後二時過ぎ。
この時間は昼食後の授業である。
お腹がいっぱいという理由からか、私は睡魔に襲われていた。
今にも閉じてしまいそうなまぶたを必死で開き、ノートにシャーペンを走らせるが少しでも気を抜くといつの間にか船をこいでしまっている。
まずい……このままじゃ……
少しでも目を覚まそうと思い、シャーペンを軽く手の甲に突き立てたが全く効果は得られず、結局は睡魔に打ち勝つことが出来なかった。
すると、隣の席で私の友達の真尋が私の肘をシャーペンでつつきながらささやきかけてきた。
「梓。起きて……」
「うーん……眠いよ……」
真尋には悪いがどうしても睡魔に勝てない。
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