第1話

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*** そして、やって来た今度の休日。 協力できることがあれば言え。なんて言ったけど、正直協力できることがよく分からない。 私に出来る事など無い気がする。 「高良ー、何を着て行けばいいんだ。」 いつも外に出掛けるとすれば、学校か仕事でだ。 それ以外で外に出たのは、…初めて。 さすがにスーツ着ていくようなところに行く訳じゃないだろう。 「申し訳ございません。お嬢様、そちらの白い紙袋の服をお召になって下さい。」 また、男装とかじゃないだろうな。 あんなん、仕事だから出来たんだ。 紙袋を止めてある真ん中についたテープを剥がすと、 「・・・・・・なっ!」 中からフリフリの服が出てきた。 男装よりいくらかマシだけど、 でも、フリフリのワンピースなんか似合わない気がする。 「ところで高良、この格好でどこに行くんだ?」 「申し訳ありません、お嬢様。それは、後ほどお伝えします。」 *** やって来たのは、お洒落なカフェ。 女の子同士でお喋りする者やカップルなどで賑わっている。 高良の視線を辿ると、ふわふわした雰囲気の女性が座っていた。 「痴話喧嘩は、私抜きでしてくれ。」 「いえ、あの女がしつこいだけです。お嬢様、あの者に制裁を。」 「ああ。だが、お前が悪いと判断したら私は退く。」 高良より、5歩ほど下がって付いて行った。 「あ~!宇宙ぁ。やっと来てくれた。やっぱり宇宙の事、諦めれなかったんだ。だから、もう一回やり直して。」 「どういうわけ?悪いけど、もう守りたい人出来たから。」 「えー、それってそこにいる子供のこと?そんな子どもなんて辞めときなよ。我儘だし、歳の差あるし良いことないと思うけどなぁ。」 ふわふわに見えて中身はどす黒い。 上辺だけの良ければそれで良い。 取り繕った自分で相手に認めてもらおう。 そんな中身の濁った奴など、私は嫌いだ。 さあ、どんな裁きがお好みかな。 ***
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