第1話

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「お前の名前と歳は?」 「佑樹(ゆうき)です!まだ、14だけど、中3ですよ。因みに、弟は唯登(ゆいと)です。」 ふーん。14歳。 ふーん。中3 ふーん。佑と唯か。 「偶然にも私は、中3だ。もう、15歳だか。」 「って、ええー!!!同い年?せめて高校生かと思ったのに!」 「そんなに、老けて見えるか……。」 悲しいな。 40代では、お祖母ちゃんに見られてしまうのか。 中3にしては、佑も小さい気がするけど。 まぁ、気にしないでおいておこう。 *** とりあえず必要な物を買い揃えて、家に戻るとまだ高良は戻っていなかった。 「佑、何が食べたい?」 「うーんとねぇ、チョコレート。」 「いや、夕飯の事だ。」 「ああ!えっと、ご飯と味噌汁がいいな。作ってくれるの?」 「……アブナイ薬になっても良いのなら、作るが。」 「じゃあ、僕が作るね(苦笑)結構自信あるから。」 私に料理を作れる訳がない。 薬品なら調合できるが。 中学生男子が料理。凄いな。 いっそ、女の子として生まれてきたらよかったんじゃないだろうか。 ほら、背も小さいし。 あぁ、そうだった。高良に電話しないと。 『PRRRR...高良、すまんな折角の日なのに。ご飯と味噌汁に合うおかず適当に買って来い。間に合わせので良いから。…あと、チョコレートも買って来い。よろしくな。』 結局、私は、高良が居なくては何も出来ないのか。 「唯は見とくから、ご飯と味噌汁、頼む、佑。」 「オッケー。楽しみにしといて!」
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