片道17分の恋

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 後ろから聞こえた声に驚いてあたしは振り向いた。  そこには、あたしの音楽プレーヤーを持った、彼がいた。 「これ」  あたしは驚いて目を見開いたまま、彼を見上げた。  ニコリ、と彼は微笑む。  駅から発車を知らせるベルが聞こえる。
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