プロローグ

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窓からは、暖かい日の光が差し込んでいる。そんな心地良い土曜日の朝、みきはゆっくりと目を覚ました。 私にとっては特別な土曜日。だって、卒業式前の最後の土曜日だから。友達と遊びに行く予定だ。小学校生活最後の思い出作りとして。 「ミキー」 下の階からお父さんの呼ぶ声。私は急いでかけ降りる... 1階では、お父さんが真剣な顔してイスに座っていた。 「まあ、座れ」 テーブルを挟んでむかいのイスに座る... 「ごめん!」 急に謝られた。 「どうしたの、お父さん?」 お父さんは涙目だ。 「実はな...」
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