2人きりの夜

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   * * * * * * * * * * * * 「ごめんって何?」 慌てて飛び起きたら驚くほどの頭痛。 「痛っ」 一瞬で頭を抱えた。 少し落ち着いて辺りを見回すと、見覚えのある部屋。 たしかに見覚えはある。 だけど私の部屋じゃない。 広くてほとんど家具もなくて、たしかあのクローゼットの中にスーツがぎっしり入っているんだっけ。 「やってしまった」 せっかくいい夢を見ていたと思ったのに、目が覚めたら悪夢が待っていた。 恐る恐る布団の中を覗いてみる。 救いは昨日着ていた服を着たままだということ。 だけどやっぱり興味も持ってもらえないのかとがっかり。 .
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