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「それにですね!彼方が花占いに使った花を良く見て御覧なさい!この花はですね、ムギワラギクといって、『永遠』などを意味する花言葉があるのですよ!」
「だってテミの花畑の中には恋に関する花がなさそうじゃん!」
「当たり前です。そんな花を育てた日には彼方がすべて毟ってしまうじゃないの!」
……約こんなのが30分。どんだけ討論しあいたいんだよ。さすがに長いでしょ。
ちなみに、此処の部屋にいるのは私、ルファ、ミドリ、ティンク、ブルース、テミ、クロウ……クロウ?
あっれ、おかしいな。扉開いて苦笑いしてたんだけどさ、クロウは何一つ表情を変えないで『ガリ○ァー旅行記』読んでるんだけど。
いや、本当におどろいたよ。うんうん。
「花一つでむきになんなよ!」
「生きているもの殺して、そして謝りもしないなんて可哀想すぎますわ!ムギワラギクに謝ってくださいよ!土下座して!」
「何で花ごときに土下座しなちゃならないんだよ!」
「……お前ら煩いよ。ブルース、お前謝れ。ムギワラギクは確かオーストラリアのほうでじゃないと取れなかったはずだぜ?」
クロウが口を開いたとき、ぱっと教室の空気が変わった。
なんか……スカッとしたっていったらいいのかな。とにかく空気が良くなった。
に、してもよくクロウもムギワラギクの産地知ってたよな……頭いいからかな。
「……確かに、普通のムギワラギクならオーストラ○アでしか取れないけど……でも……これは私が特別に作り出したムギワラギクだからいつでもみれる。
さあブルース、クロウもああいってるんだから謝りなさい。私とムギワラギクに」
よくもまあムギワラギク一つで此処まで話を広げられるよな……と感心してしまう。
あー、この時間帯だとそろそろ一番煩いのがきちゃうかもなぁ……
たのむからあいつが来る前に終わらせてくれよー。あいつがくると煩いからなー。
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