最近の反省

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そんなうちに、俵万智さんの子育て短歌をたまたま雑誌で見ました。 短歌に興味無い方でも一首や 二首はスラッと口をついて出るんじゃないでしょうか。 教科書にも載ってますね。 「嫁さんになれよだなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの」 例えばこの歌。 昔は、なんか恋人たちのイチャこいてる歌だと思ってたんですよね。 ほっぺツーンみたいな、アハハウフフな。 でもね、自分が年齢を重ねるとこの歌怖いと思いました。 女性二十代後半(社会人) の場合。 男は彼氏?男友達?上司? 長男?一人っ子? 家に上がって缶チューハイ飲んでるからには、泊まるんだろうけどさ。 真剣に素面の時に言う気は無いんかいコラ? ってなりませんか。 言質取るぞテメー。結婚願望舐めてんのか。いいの?いいのか?良いんだな? 顔洗って出直してこい を抑えて、 『言ってしまっていいの』 目は笑ってないがな。 だったりするんじゃないかと。 これを詠んだ時には作者は学生なので、この妄想はきっと間違いです。 でも、言葉の密度がスカスカだから作者の手を離れて生きる歌なのだと思います。
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