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ある状況に置かれた時にパズルのピースのようにストンとはまり込む、そんな歌を詠んでみたいと思います。
私が見た子育て短歌のなかで、印象に残っているのは。
「バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ
そうだバンザイ生まれてバンザイ」
バンザイの歌ですか。
能天気ですね。
うん、私も字面見て改めて思いました。
でも、この歌に救われました。
第一子出産後、睡眠不足でヘロヘロでした。そのときに、心のお守りのような役割をしてました。
泣かれると自分を責めて、可愛いと思う余裕も一日のうちにどれほどあったか。
疲れてて、自分の肌も髪もボロボロ。
でも、生まれてバンザイ。
ハハ。まあ、いいや。
そんな風に思えました。
世の中には、悲しいことに産まれてバンザイじゃない赤ちゃんも居るんですよね。
虐待死のニュースを知る度に、胸が締め付けられます。
短歌として、歌人として優れているか評価は分かれるかもしれません。
でも、言葉をどのように削ぎ落としたら伝わるのか、人の心に刺さるのか。
美しい、美しくないよりもそういう視点で見たいと思います。
使い古された評ですがキャッチコピーなんでしょう。
掴まれる人は掴まれてしまう。
ある層を狙って確実に仕留める。
冷たい目があるから、子供にもわかる言葉なのに真似できない。
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