心の闇

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「で?遠距離恋愛なんて 不安感じないんですか? そばにいて欲しいって 思った時にそばにいれないなんて 絶対辛くなる時が来ますよ? それに今度の恋は 不倫じゃないんだから チーフが仕事に、すがる必要は ないんですよ?」 ホテルのバーで、 青木さんを挟んで 目を吊り上げたドS女子、 礼子がグサグサと私を刺す。 「だって現状じゃこの仕事を すぐに辞める事なんて出来ないし… 彼もそうしろって 言ってくれてるし」 社内とは完全に立場逆転で 小さくなって言ってる私の姿に 青木さんはひたすら肩を揺らして 笑ってるんだけど。 「まぁまぁ、礼子ちゃん。 前島さんと東雲さんなら 大丈夫だから。 心配な気持ちは解るけど 二人の絆を信じてあげようよ」 「明仁さんは甘いんですよ。 この人、ホントに頭が固いから ハッキリ言ってやらなきゃ 解らないんですから」
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