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『そんなに心配なら今すぐ
香港から飛んで来ればいいじゃん。
…なんてね。
何もしてないからご心配なく。
だけど…
彼女は本当に素敵な人だね。
遥斗が惚れた理由が
痛いくらい解ったよ』
「香織に何をした?」
しばしの沈黙の後、
電話の向こうの恭一は
クスっと笑った。
『だから何もしてないって。
ただお話してただけ。
まぁ詳しい事は本人から聞いて。
どうせ僕の言葉じゃ
遥斗は聞いてくれないだろうし。
どうするのか
決めるのは彼女だけどね。
おっと、出て来たみたいだから
切るぞ』
プツンと切られた電話に
とてつもない脅威を感じた。
香織は…一体何をしてるんだ?
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