疑心暗鬼

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そんな事にも気づかないまま 恭一に連れられて11年ぶりに 父親に会いに行ったその時。 『もう君は俺の息子じゃない』 突き放された言葉に 俺は何も言い返せなかった。 父親の言う通りだと思った。 11年前に俺は母親と共に 父親を捨てたのだから。 ここにはもう、 俺の居場所はないんだと そう思った。
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