開かれた扉

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手紙を封筒に戻した遥斗は 私の手を握りしめて微笑む。 「親父からの手紙には… あの時、突き放したのは… 俺だけを頼りにしていた お袋の気持ちを 考えての事だったと、 だけど…離れていても ずっと家族だと思っていた、 恭一をよろしく頼むって。 お袋からの手紙には… 離れていても恭一と俺は ずっと家族だと… だから遥斗と支え合いながら これからも生きて欲しい、 遥斗をよろしくって… そう書いてあった」 「…そっか…」 見つめ合った私と遥斗を じっと見ていた朝日奈さんが 笑いながら言う。 「あのー…僕がいる事を 忘れないでもらえます? 追い込まれて前島さんを 手離そうとまで考えたくせに…」
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