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そんな小野さんの行動に
クスっと笑みを浮かべた彼は
両手で私の頬を包み込む。
「美杏はただの後輩。
だから香織は変な不安なんて
感じなくていいから」
「だ…だから心配なんか
してないってば…」
必死に否定した私の唇を
微かに口角を上げた彼が
そっと塞ぐ。
大丈夫…。
私と彼は…
何があっても大丈夫…。
そう思いながら受け止めた
温もりの向こうから
西日が私の瞼を照らしていた…。
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